マーケット基準/ロケーション基準

GHGプロトコルにおけるスコープ２（電力消費などの間接排出）の計算にはマーケット基準とロケーション基準の二種類があります。
ロケーション基準手法は、特定のロケーション（グリッドの範囲や同一の法体系が適用される範囲）に対する平均的な電力排出係数に基づいて、スコープ２排出量を算定する手法です。ただし、企業が再エネ電気等、系統平均排出係数よりも低炭素な電気を調達していてもその効果を反映することはできません。
一方、マーケット基準手法は、企業が購入している電気の契約内容を反映して、スコープ２排出量を算定する手法です。契約内容を反映した排出係数を使用するため、再エネ電気等、低炭素電力メニューを調達していれば、その効果を反映することができます。