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コラム

2025.03.28

「HTT取組推進宣言企業」優良取組企業に選ばれました!

私たちゼロプラスは脱炭素経営に向けて様々な取組を行ってきました。そしてこの度、東京都の「HTT取組推進宣言企業」において、優良取組企業に選定されました。413社中の5社に選ばれたということで、今回は私たちが行ってきた脱炭素への取組についてご紹介します。脱炭素に向けた取組はしたいけど何をしたらいいのか分からないという方は、ぜひご参考にしてください。

 

 

【優良取組表彰】

 

HTT取組推進宣言企業とは

東京都は2030年までに温室効果ガスの排出量を2000年比で半分にするカーボンハーフを目標に掲げている中で、脱炭素の取組を行う都内の企業を「HTT取組推進宣言企業」として登録する制度を行っています。HTTは「へらす」、「つくる」、「ためる」の頭文字で、企業が自主的に電力のHTTに取り組み、それを広くPRできる仕組みを構築することで脱炭素社会の実現を目指しています。HTT取組推進宣言企業には以下の登録基準があります。
・節電または発電、蓄電効果が高い取組であること
・社員等が取り組みやすいものであること
・他社へも普及可能な取組であること
・HTTに係る取組目標を設定していること
・その他、HTTに資する取組として都が認める取組であること

また、HTT取組推進宣言企業に登録された企業は、東京都が中小企業を対象に設けている中小企業制度融資の対象となります。中小企業制度融資は中小企業が金融機関から融資を受けやすくするための制度で、積極的に省エネに取り組んでいる中小企業の成長を支援する動きが見られます。
HTT取組推進宣言企業HP:https://www.htt-sengenkigyou.metro.tokyo.lg.jp/

 

ゼロプラスの取組内容

HTT取組推進宣言企業では電気の「へらす」、「つくる」、「ためる」のそれぞれの分野においての取組を公開しています。その中でも特に取り組みやすい「へらす」の分野において私たちゼロプラスが実施した内容を一部ご紹介します。

 

・2023年度CO2排出量実質ゼロ達成

2023年度のゼロプラスのCO2排出量は58.125t-CO2でしたが、削減しきれなかったCO2排出量を相殺することができるJクレジットを活用し、2023年度のCO2排出量を実質ゼロとしました。今後は省エネやCO2排出削減に向けた取組をより強化し、Jクレジット購入によって相殺する排出量の削減を目指します。
Jクレジットについてはこちらの記事をご覧ください。
コラム:温室効果ガス排出をゼロにできる!?J-クレジットについてわかりやすく解説!
https://www.co2-hikaku.com/column/1092/

 

・中小企業版SBT取得

電力の使用を削減するためには、まず現状を把握して目標を立てることが大切です。そこで、2023年3月に国際認証である中小企業版SBTを取得しました。私たちは2021年のCO2排出量を基準として、2030年までに42%の削減を目指します。

 

・電力使用量の可視化

日々の電力使用量を把握するためにモニタリングを行っています。空調の使用量の可視化にはエニマスを、会社全体の使用量の可視化にはゼロモニを使用しています。エニマスとゼロモニについては過去のコラムにてご紹介しているので、こちらの記事をご覧ください。
コラム:省エネ大賞受賞!中小企業の設備電力を可視化する「エニマス」を使ってみた。
https://www.co2-hikaku.com/column/1647/
コラム:「ゼロモニ」を使って、2023年度のCO2排出量を分析してみた
https://www.co2-hikaku.com/column/1721/

昨年、本社の分電盤にエニマスを設置しモニタリングをしていたところ、電力量が高くなっていたことから以下のように運用改善を行いました。
・エアコンの温度を22度に設定
・会議室のエアコンは2時間でOFFになるよう設定
・退社時のチェックリスト作成

【本社のエニマスの設置状況】

エアコンの温度や時間を設定することで、無駄なエネルギーの消費を防ぐことができます。また、退社時のチェックリストを作成して最終退室者の確認作業を明確にすることで、エアコンや電気の消し忘れを防ぎ電気使用量の削減に努めました。その結果、前年比で約10%の電気使用量を削減することができました。

【電気使用量前年比較(kwh)】

 

まとめ

私たちが日々行ってきた活動が優良取組企業として表彰されたことをうれしく思います。更なる目標に向けてこれからも脱炭素化への取組を継続し、同じく脱炭素化を目指す全国の中小企業をサポートしていきます。
脱炭素への取組としてこれから電力使用量の削減を始めようと思っている方は、今回ご紹介した「へらす」取組を参考にできることから実施してみてください。

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